ぶどうを大別すると、 ヨーロッパ系とアメリカ系の二種に分けることができ(厳密には他にもありますが)、ヨーロッパ系のぶどうをヴィティス・ヴィニフェラ系品種と言い、ワイン専用のぶどうを指します。アメリカ系のぶどうはヴィティス・ラブルスカ系品種と言い、主に生食用、ジュース用に用いるぶどうを指します。また、日本古来の品種であり日本が世界に誇れる甲州種はヴィティス・ヴィニフェラ系に属します。
 
 ヴィティス・ヴィニフェラ系品種で造るワインは、熟成により品質が向上しまろやかなワインになりますが、ヴィティス・ラブルスカ系品種で造るワインは熟成をあまり必要としない早飲み用のフルーティーなタイプに仕上げます。
 特に、甘くフルーティーなワインを好む日本人の嗜好には、このラブルスカ系品種のワインが合います。ラブルスカ系のワインは食中酒というよりデザートワインに向き、ヴィニフェラ系で造る辛口タイプは食中酒(俗に言う白は魚料理、赤は肉料理)として。
 日本でもヴィティス・ヴィニフェラ系品種での本格的なワインも数多く多く造られており、多方面から注目されてます。

 大浦ぶどう酒で使用している主なぶどう品種  (全て山形県産です)
 ☆ヴィティス・ヴィニフェラ系品種
   シャルドネ(白用)、甲州(白)、カベルネ・ソーヴィニヨン(赤用)、メルロ(赤用)
 ☆ヴィティス・ラブルスカ系品種
   デラウェアー(白用)、ナイアガラ(白用)、キャンベル・アーリー(ロゼ用)
 ☆国内改良品種
   マスカット・ベリーA(ロゼ用、赤用)、ブラック・クィーン(赤用)
 ☆自生種 
   山葡萄(赤用)

デラ・ウェアー
 収穫時期は他品種と比べ早く、新酒用として8月に仕込まれる。長期熟成に向かず早飲み用タイプに向き、フレッシュでフルーティーなワインに仕上がる。種無しで食べ易く、糖度が高い為、生食用として親しまれているぶどう。デラウェアーは、山形県が日本一の生産量を誇ります。
 *当社の製品では…赤湯ヌーヴォー(白)、山形ワイン(白・甘口)、山形ワイン(白・辛口)、olahona、デラウェアーのジュース の主原料
   
甲 州
 栽培歴は800〜1000年とも言われており、中国からの仏教の伝来の頃、種子で運ばれたものと推定されている。山梨県勝沼が原産の日本古来の代表品種。ヴィティス・ヴィニフェラに属する。山形の甲州の収穫期は10月中旬以降。派手さはないが、甘口から辛口まで様々な嗜好のワインになる。日本のぶどうだけに、辛口タイプは和食に合う。
 *当社の製品では…南陽ワイン、SC<スキンコンタクト>、SL<シュール・リー>、バレルエージング(ブラン) の主原料
   
マスカット・ベリーA
 1927年、新潟の川上善兵衛氏によって生まれたぶどう品種。日本の主要品種のひとつです。収穫期は山形だと10月上旬から中旬にかけて。赤ワイン用のぶどうではあるが、色素が薄い為、ロゼワインにも適す。タンニンが少なく、酸味があるのが特徴。果実味のあるライトボディタイプに仕上がる。
 *当社の製品では…ブラッシュベリー、タルベリー、おしょうしなワイン(赤)、ベリーAのジュース の主原料
   
ブラック・クィーン
 日本で栽培されている日本固有の赤ワイン用の品種。 川上善兵衛氏により1927年にベリー種とゴールデン・クイーン種を交配して開発された品種。なんと言っても色濃く、酸味が強いのが特徴。どちらかと言うと、ブレンドが多いですが、単一でも十分良質なワインが出来る。 熟成型の赤ワイン。
*当社の製品では…山形ワイン(赤)、ピュアワイン、バレルエージング(ルージュ) の主原料


夏
冬
 
 この山は赤湯の北の方にある「十分一山」(じゅうぶいちやま)と 言います。その昔、鉱山で栄えた頃に山梨から金堀りに来た人がぶどうの苗をこの山に植えて、ぶどうが出来たという言い伝えがあります。今ではハンググライダーの 世界選手権が行われる山としても有名ですが、山形県のぶどう発祥の地です。
   
   
   
     
 ぶどうはワインを造る上でかかせないものです。 「良いワインは良いぶどうから」と言われるように、ワインの出来の良し悪しは、原料ぶどうの良し悪しにかかっております。 県外で試飲即売会をした時のことですが、お客様に「山形でもぶどうを作っているんですか?」と聞かれたことがあり、ぶどうの産地でワイン造りをしてる者にとって、ちょっとがっかりした思い出があります。 やはり、山形というと県外の方々には、さくらんぼ、ラ・フランス(西洋梨)のイメージが強く、ぶどうのイメージはやや低く思われているようです。
 しかし、“フルーツ王国山形”はぶどうの生産量も多く、品質の良いものを栽培しております。 特に南陽市赤湯は、 古く(文献では17世紀初頭)からのぶどう栽培地で、生産量も山形県内ではトップクラスです。 山の斜面にあるハウスのぶどう畑は、一種独特の珍しい光景で、県外から来られる方々は不思議そうに見ていかれます。
 なぜ赤湯は、良質のぶどうが出来るのか。 なんと言っても、大きな要因のひとつとして、「盆地」ということが挙げられます。置賜(おきたま)盆地の中にあり、盆地特有の寒暖の差が激しく、この寒暖の差がぶどうの糖度を増す働きをしますので、栽培には適している場所と言えます。 また他にも、水はけの良い土壌、日照時間が長いことなども、良質のぶどう栽培に適した条件と言えます。


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